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ハワイ現地からDaisukeが綴るブログ: Hula Diary

ハワイ在住ライター よしみだいすけによるフラ・ブログ!

■ ナ・ホク・ミュージック・フェスティバル・ワークショップ

先週末は、ハワイアン・ミュージックの祭典、ナ・ホク・ハノハノで盛り上がったハワイ、フィナーレはもちろんアワード・セレモニー。各賞の結果はこちらを参照ください。
受賞式の様子は7月発売のフラレアで紹介します。

日曜日の授賞式に先駆けて、金曜と土曜は「ナ・ホク・ミュージック・フェスティバル・ワークショップ・シリーズ」と題して、一般の人も参加できる各種ワークショップが組まれていました。

その内容は、プロによるソングライティング講座、ソーシャル・メディアを使ったマーケティング講座から、スラックキー・ギター・レッスンやフラ・レッスンまでいろいろ。基本的に対象はミュージック・ビジネスに興味があるローカルなので、もちろんクラスは英語、通訳もつきません。英語ができないと取り残されてしまうでしょうが、誰でも参加はできるので、日本からナ・ホクを観に行くかたはついでにトライしてみるのもきっといい経験になるでしょう。

ちなみに僕が今回参加してみたのはこの3クラスです。

●フラ:カハラオプナ(カレオ・トリニダッド)
クム・カレオが直接教える2時間のワークショップ。
曲はマノアの虹の女神をたたえる「カハラオプナ」。少し前に他界したクムフラ、オブライアン・エセルが歌った名曲で、僕も大好きな1曲だったので、これを教えてもらえるのは嬉しかったですね。
虹の女神の神話についても詳しく説明してくれました。

●フラ:ナー・プア・ラウマーエワ(サニー・チング)
クム・サニーが直接教える2時間のワークショップ。
曲はクアナ・トレス・カヘレのソロ・アルバム収録の「ナー・プア・ラウマーエワ」。かつてハウオリ・フラ・スタジオが輩出した3人のレジェンド・フラ・ダンサー(現在80歳くらいで、今でもステージで踊るとハワイの人たちに拍手喝采で迎えられます)をたたえる歌。こちらはクム・サニーのお弟子さんによる日本語通訳もついて、日本人の参加者も安心してレッスンを受けることができたようです。

●セッション:トーク&ミュージック(ケアリイ・レイシェル)
ケアリイ・レイシェルによる、トーク・ライブ・セッション。
カジュアルな雰囲気のなか、観客の質問に答えながら、ギターの弾き語りをするという、なんとも贅沢なクラス。今年のメリー・モナークですばらしいフラを見せてくれたケアラオカマイレのあの3人も登場。曲作りの背景、思い出のパフォーマンスなど、興味深い話がたくさん聞けました。なかでも印象深かったのが、メリー・モナーク出場は最初から3年だけという期限付きで挑戦したこと、それは亡くなったハーラウのアンティーの願いをかなえるためだったこと、今年のメリー・モナークのステージで3人揃って踊ったパフォーマンスは、メリー・モナークに別れを告げるフラだったこと、という話。

■ フラ楽器の古いルール

どの世界にも、その世界のルールやならわしというものがあります。
以前は厳しく教えられたルールでも、なかには時代の流れの中で過去のものとなっていくものもあります。では、そんな過去のルールは、従う必要がなくなった今、価値のない情報なのでしょうか?
僕はそう思いません。むしろそういうものこそ、多く知っているほうがいいと思うのです。あなたがほかの文化圏の人と交流したり、伝統文化を学んだりするのであれば、ましてやフラ・ダンサーならばなおのこと。

 先日通訳として参加したインターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンスで、カレオ・トリニダッドさんのカヒコ・ワークを担当しました。プーイリ片手のノホ・フラでした。そのクラスの途中、フラ楽器の扱いについて、昔はいろいろルールがあったんだよ、という話をしてくれました。
「あなたたちにこのルールを守りなさい、と言っている訳ではないので安心してください。実際ハワイでももう風化しているから。」と前置きして教えてくれました。

 昔のハワイのフラ・ダンサーは、フラ楽器を人のように扱っていたこと、ひとつひとつの楽器に名前をつけていたこと、楽器を使って踊るときにはまず楽器を起こす(目覚めさす)手順があったこと、個人の楽器にはほかの誰も触れることができなかったこと、床に置かれた楽器をまたぐことはとても失礼な行為だったこと、などを日本語に通訳して話しながら、僕はワクワクしていました。こういう話、好きなんです。

 現代のハワイのすべてのフラ教室でこれらのことが今も厳しくしつけられているか、というと答えはNOらしい。
 カレオ自身のハーラウでも、イプをシェアしたりするそうです。それなら、そんなルール覚えておく必要ないじゃないか、クラスのなかにそんな空気が一瞬流れた気がしました。もう効力を持たないしきたりなんかに記憶の労力を無駄に使いたくはない、そんなふうに思うのかもしれない。しかし!誤解をしてはいけないのです。ハワイの若い世代のフラ・ダンサーは、イプをフラ・シスターにも触らせない、なんてことはしていないけれど、古いしきたりに無知であるわけではありません。過去に厳しく守られたならわしのことを、彼ら彼女たちはちゃんと知っています。現代の生活スタイルや価値観に併せてルールがゆるめられたり、形を変えたりしたことを知っています。過去において先祖たちがどんなことを大切にしてきたかを、彼女たちはちゃんと知っているんです。知った上でのNo Ruleと、知らずのNo Ruleでは、いったいどれだけの差が出ることやら。。。

■ 今年のメリー・モナークは

今年のメリー・モナークはマノアの自宅でテレビ観戦をしました。二日目カヒコ・ナイトの生中継のはじめのほうで挿入されたショート・ドキュメンタリーを観て、改めて思ったことがあります。ハワイのフラダンサーは森に入って草花を摘んだり、摘んだ草花でレイを編んだり、それを身につけて踊る、そんな一連の行為を通して、自然にある種の教えを植え付けられる。否が応でも森の自然と関わらせることで、フラはハワイ人に自然とのつきあい方を教えてきたんだな、と。

フラとは、島の自然の中で生きるハワイ人が、自分たちを生かす島の自然(特に森)と、身体的かつ精神的つながりを築かせてきた、そういう伝統文化なのですね。

ハワイのフラ・ダンサーが島の森の草花を身につけて踊る根本的理由のことを思うとき、では日本ではどうあるべきか?と考えさせられます。そんな時、本誌1月発売号で紹介した八丈島でのフラ・プランツ栽培&販売プロジェクトは、ひとつの解答になり得るな、と改めて思えました。日本の地で育った草花を身につけて日本人フラ・ダンサーがステージで踊る。魂までコピーしたら、それはもうモノマネじゃない。そんなフラが日本にも近い将来。。。

八丈島産ティー・リーフとアシカグマ(パラパライ)についてのお問い合わせを受け付けています。どうぞお気軽にどうぞ。
hulanavi@gmail.com

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